《MUMEI》

「ぇ‥」

バレた‥って‥

『アンタが人間やてきづかれたらどないなるか‥』

『どうなる‥って‥牢屋行きとか‥?』

『そんなんで済むかいな‥』

ってコトは‥

あたし‥‥‥。

「っ!?」

「来たデス‥」

「ぇ‥」

ど‥‥

どうしよう‥。

「ゎ、ドロシーちゃん‥!?」

「こっちデス‥!」

「ぁ‥ねぇ、シフィルちゃんもこの森に来てるんじゃ‥」

「どこ行ったデスかね‥?」

「──ウチはココにおるで〜?」

「シ‥シフィルちゃん‥!」

「すまんかったなぁ、怪我してへんか?」

「あたし達は大丈夫‥。──ぁ」

「?」

「エリオルくん‥っ」

「アイツがどうかしたんか?」

「まだ集落にいるの‥っ。『先行ってろ』‥って‥」

「またアイツは無茶しよってからに‥。ウチ見て来るわ。そこで待っとき」

「あたしも行く‥!」

「アンタ追われとる身ぃなんやで?」

「仲間なの‥!」

「っ?」

「あの魔法使いくんは‥シフィルちゃんとドロシーちゃんと同じ、あたしの仲間なの‥!」

「分かった。ほんなら付いてき」

「待ってデス」

「「?」」

「ボクを置いて行くデスか?」

「ほな、アンタも来るか?」

「もちろんデス」

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