《MUMEI》

クロイスト「…そう言ってられるのも今のうちだよ。」

?「そうか?ならば今のうちなら何回でも言っていいんだな?」

クロイスト「……君は人を怒らせるのが好きみたいだね…」

クロイストはかなりイラついているようだ。

それにしてもこの人は何者なのだろう…

敵なのか味方なのかすらわからない。

でも…悪い人って感じでは無いな。

クロイスト「殺す!」

クロイストはそう言いうと持っている杖を振り回す。

さっき俺がやられた攻撃に似てる…

?「…やれやれ…がむしゃらに攻撃しているだけでは私には勝てんぞ。」

男はそう言いながら手袋のような物を装着する。

そしてクロイストに一瞬で近づく。

しかし、クロイストはそれを予測していたようで、男が近づくときに杖を男の頭目掛けて振り落とす。

男は予想外の出来事にも動じず、その杖を手で受け止めた。

……受け止めた?

つまりは触ったってこと?

クロイスト「かかった!!」

?「………」

クロイスト「ふふ……迂闊だったね〜、君。
   僕の実力をなめ過ぎたね。君のランクがいくつだか知らないけど。所詮は低レベルってことだね。」

?「……ふむ。なんともないんだが…」

クロイスト「!?」

?「その杖に何かの能力があったみたいだが…その能力とはどんな物なのだ?」

男は頭をかきながら質問している。

クロイスト「なんで……なんでだよ…」

?「質問してるのは私だぞ。」

クロイスト「なんで…なんで普通に動いてんだよぉぉぉぉぉ!!!!!!」

クロイストは気が狂いだしたようだ。

?「所詮は…子供ということだな。」

男はそう言いながら近づくとクロイストの懐を殴る。

クロイスト「ぐふっ!!!!」

クロイストは気絶したようだ。

今…男のほうは軽く殴ったつもりなのだろうが…かなり痛そうだな。

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