《MUMEI》

?「ふぅ…何とか勝ったか…」

いや…どう見ても圧倒的だろ…

?「さてと…」

ん?

男はこっちに近づいてくる。

まさか…

またもやピンチ?

?「いや、そんなに警戒しなくても大丈夫だ。」

…そう言われても…あまり信用できん。

?「一応君を助けたんだがな。…と言っても自己紹介もしてないようでは信用できないのも無理は無いか…」

いや…それもあるんだけど…

怖いのはその…体格とか?

?「私の名は…ジロム。組織に対抗する[協和]というところに所属している者だ。」

あ〜…何か勝手に話が進んじゃってるのでもういいです…

ジロム「さっきの攻撃は触れた者の動きを麻痺させる…という効果の物だったのか。」

え?

今頃?

ジロム「中々危なかったみたいだな。まあ…麻痺のような症状の解毒薬も一応あるが…確かこのへんに…」

ジロムという人はそういいながらポケットの中を探り出す。

ジロム「お、あったあった!」

あるんすか…?

ジロム「これを飲むといい……と言っても動けないんだったな。」

そう言うと俺を仰向けにして持っている薬を無理矢理飲ませてきた。

光輝「!?
   なにすんだよ!?」

ジロム「お!どうやらかなり即効性の薬のようだな。」

光輝「あのな…大体あんた何者だよ!!」

ジロム「ふむ…さっき自己紹介したはずだが?
   それに助けてもらった人にその態度はないんじゃないか?」

光輝「……ごめん…ちょっと俺…気が動転してて…」

ジロム「いや、わかればいいんだ。後いくつか訊きたい事があるんだが…いいか?」

光輝「…俺に答えられることなら…」

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