《MUMEI》 私が俊彦の家に着くと、まず、『目を閉じて、手を出して』と言われた。 (ホワイトデーのプレゼントかな?) 私は言われた通りにした。 そして…今、ものすごく不愉快な思いをしていた。 「そうじゃなくて!何で、こんな… 手錠なんて持ってるの?!」 私の両手には手錠がはめられ、私は今、手が使えない状態だった。 「ん? 優馬さんがくれた。 『小説のモデルになってくれたお礼に』って。 おもちゃにしてはよくできてるよね」 「感心しないでよ! 何で手錠はめるの?!」 怒鳴る私に、俊彦はサラリと言った。 『蝶子が何もしないように』 ーと。 「だ、だからって…こんな…」 「だってこうでもしないと蝶子、自分でしちゃうでしょ? 今日は、俺が全部するの。 ご飯も、片付けも、着替えも、お風呂も… その後も。 あ」 (まだ、あるの?) 次第に赤くなる私に、俊彦は笑顔で『トイレはどうする?やってあげてもいいよ』と言ってきたので… 私は思わず『変態!』と叫んだ。 その後、私は食べ物はスプーンで食べさせられ 飲み物は、…口移しで飲まされた。 そして、問題のトイレは… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |