《MUMEI》

死神は、背中に巨大なコウモリの羽根を生やし、ギョロリとした赤い目玉をギラつかせている――…。



耳まで裂けた口を弛ませて、死神……リュークは笑っていた…。



何に笑っていたのかというと――……



…黒いノートを託した子供からの質問についてだった――…。




「ドラえもんの名前も書き込んだのに何故死なないかって?


フハハハ!…そのノートは、生ける者の命を奪うために在るんだからなぁ。


…アイツは、ロボットだ。


即ち、ロボットは機械だ…。


…機械に命なんかある訳ないだろう?」

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