《MUMEI》

‥‥‥?

「あれ‥」

「何や?」

「妖精‥かなぁ」

「うん、コイツは木の妖精や。遊びに来たんちゃうか? 最近見掛けんかったけど──」

「あたし、さっきも見たんだ。それとコビトも」

「へぇ、珍しいなぁ」

「珍しい‥?」

「そやねん。ウチらでさえあんまり見ーひん存在なんや」

「そうなんだ──‥」

「いい加減にしろ」

「!?」

「お前らは‥」

「ぇ」

「お前らは一体何がしたい」

「何‥って‥」

「オレはお前らとは一緒にいたくない。特にお前とは」

「あたし‥?」

「もうたくさんだ。何もかも‥」

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