《MUMEI》

「そんなに笑うな。」


俺たちはまだ笑い続けていた。


「ごめんねテンアちゃん、テンアちゃんがあまりにも可愛いものだから。」


アキラは涙目を拭きながら言った。


『それより初めて牛乳はどうだ。』


「嫌いな味ではない、好む味だ。」


テンアは自らコップに牛乳を注ぎ飲んだ。


ユージは優しい目でテンアを見つめた。

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