《MUMEI》

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あたしが

キミへの恋心に

気付いた時──

それは

まだ小学生だった頃‥。

夜‥

眠れないでいた

あたしの所に

キミは

突然

やって来て

お星様を見に行こう

って言った。

あたしは

こっそり

家から抜け出して

キミと2人で

あの高台に行った‥。


『ねぇ希、希はどのお星様が好き?』

『えっとね〜、全部かなぁ』

『全部?』

『うんっ。全部好き』

『ボクも』

『ふふっ、一緒だね』

『うん、一緒だね』

キミは笑って

眩しそうに

上を見上げて

目を細めてた‥。





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