《MUMEI》

「エリオルくん‥?」

「オレは『認めない』って言ったはずだ」

「エリオルくん‥」

「誰が何と言おうと‥オレは‥‥」

「ねぇ、じゃあさ──何で今あたし達と一緒にいるの?」

「それは‥」

「ほんとは寂しいんじゃない?」

「バ‥ッバカ言うな」

「じゃあ、何で?」

「だからそれは‥」

「ハイ、時間切れ〜」

「‥!?」

「分かってるよ、君の気持ち。だからさ、もう変な意地張るのは止めにしない?」

「意地なんかじゃない」

「うーん‥困ったなぁ‥」

「独りでいる方が楽なんだ、オレは‥」

「ぇ‥?」

「誰かと関わりなんか持ったって‥疲れるだけだ」

「そんな事‥」

「オレはずっとその考えを捨てるつもりはない」

「独りは‥‥寂しいデスよ」

「‥‥?」

「独りは寂しいデス‥」

「っ‥‥‥」

「だからボク達は一緒にいるデスよ‥」

「お前」

「ボク達は‥」

「チビちゃんの言う通りやで?」

「お前までそんな事‥」

「ええ加減素直になりぃな。そんなん言うてたかてしんどいだけやで?」

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