《MUMEI》
カルテーニの本拠地
(くっ…畜生…この私が負けるなんて)

カルテーニはアジトの中で悩んでいた。

「あいつはきっと前世が国王だと知らないでしょうね」
同じ敵のラーテが話す。

額にはマークがついていた。
「私達には、能力者と戦ってこの世界を手に入れる事が先決ですよ」

「あぁ…分かってる。だが、戦う事で強くなれる事とは限らないだろう…?」
「それは最もだ。しかし、敵側としては能力者がいれば邪魔になる。」

能力者を追跡かもしくは倒すか…

「こうなったら奴の弱点を探すしかないな、ラーテ」「そんな事してたら、国王に遅れを取られますよ」

カルテーニは机を叩き、
「あぁ、畜生!明日奴の本拠地へ乗り込む!そのほうが一番早い!!」

少しずつ、敵の本体が動き始めていた…その事を天井から見ていた情報班という組織。

「…怪しいわね」
「これは一刻も早く司令官に伝えよう…」

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