《MUMEI》 それから あたしは シフィルちゃんの所に 戻った。 「ほう、珍しいもん拾たな」 「うん。ドロシーちゃんがくれたんだ〜」 「大事に持っとき。何か役に立つかも知れへんしな」 「役に立つ‥?」 「まぁとにかく、なくさんようにな」 「うんっ」 「せや、チビちゃんは?」 「あ、ドロシーちゃんならお花摘みに──」 「花?」 「うん。すぐ帰るからって」 「そか。ほな──ゴハン出来るまで待っとき」 「あ‥ねぇ、エリオルくんの事だけど──‥」 「心配せんかて大丈夫や。アイツは絶対戻って来る」 「うん──‥」 「ほら、アンタがヘコんだかてしゃーないやん?」 「あ‥そうだよね。ありがと、シフィルちゃん」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |