《MUMEI》

あいつ…今まで皆勤賞守り続けてきたのに…

ということは…

あれは……本当のことだったってことなのか…?

あんなことが…あんな現実離れしたことが…

事実だったと…

…訊くのが怖いけど…一応訊いてみるか…

光輝「修也…」

修也「…奏なら…今日は来ないよ。」

光輝「ああ…一応理由訊いていいか?」

修也「君ならなんとなく察してるとは思ったんだけどね。」

光輝「察してるよ…
   なんとなくだけどな…」

修也「ならどうして訊くんだい?」

光輝「……理由なんて無い。
   幼馴染の心配をするのに理由なんて要らないだろ?」

修也「確かにね…
   確かに…君の言うとおりだ。」

光輝「でも…言いたくないと。」

修也「まあね…
   辛すぎるということだけは言っておくよ。」

光輝「…今の一言で確信に着いた。」

昨日泣いてたのは…そうゆうことだったんだな?

あいつ…一人で抱え込むからな…

まあ…知ったところで俺が何か出来るってわけは無いんだけどな。

でも…あいつ、立ち直れるのか?

ただ死んだんじゃなくて……組織に殺されたって事だからな。

でも組織のうんぬんは国の機密情報だからな。

この事実を知ってるのは俺だけなのかもな。

修也「………」

光輝「どうした?修也。」

修也「え?
   いや;なんでもないよ;;」

光輝「…そうか…」

修也「それよりさ、やっぱり心配だから近いうちに奏の家に寄らない?」

光輝「まあ近いうちに……な…」

幼馴染といっても…ここ数年はあいつの家には行ってない。

久しぶりに行ってみるのもいいかもな。

こんな機会じゃなければもっといいんだが…

まあこの場では了承しておこう。





修也「……近いうちに…ね…」

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