《MUMEI》

「うふふ…いーのよ…

…これもみんなアナタが好きだからやってることなのよ。

…だから、ね?…今までみたいに仲良くやりましょうょ…。うふふふふ。」



―――…アナタが好きだから……



その言葉の裏に隠されたサザエの真意を花子は知る由も無かった。



「ただいまー…!」


「あ…帰ってきたわよ。

じゃあ、あとは上手くやってね?」


「はい。お義母さま…。(笑)」



サザエは、抜き足でリビングの物陰に隠れた。

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