《MUMEI》 「はい。お待たせー(笑)」 花子は、サザエが用意した『魔法のお茶』をタラオに差し出した――…。 そして――… ――…別に待ってないよ……とでも言いたげなタラオの表情を読むことなく、花子は向き合うように椅子に座った。 タラオは、ゆっくりと湯呑みに手を伸ばすと―――…… ―――ズズッ…と音をたてて口に含んだ――……。 ―――…その時……… タラオと対峙する花子と――… 物陰から見守るサザエの眼が――… ――…妖しく微笑んだ…! =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 前へ |次へ |
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