《MUMEI》
五月
あっというまの1ヶ月。月日がたつのは早い。

「栄ちんおはよぉー。」

「あっ!歌音おはー」

あの日から少しずつ元気を取り戻した栄ちん。安心した私は栄ちんの変わりに美園聖を探していた。
美園聖はC組みにいるようで、かなり嫌われているようだった。
しかし、なかなか彼女にあうことが出来なかった。

昼休み――

私たちは教室でほかのクラスの女子も混ぜてイロイロな話をしていた。

ドタドタドタ

入ってきたのは仁君だった。

「ちょっとーうるさいんだけど。」

一緒に話していた雅ちゃんがキッと睨む。

「しーちょっと黙って。」

「てか、仁君今日のむっちゃかっこいい。」

仁君を無視して話だした時だった。

「仁くぅん。どこぉ。」

廊下から変な声が聞こえる。

その声の主は仁君を見つけると教室の中にドタドタ入ってきた。

「仁君みーッけ!」

入ってきた女子は髪の毛を一つにまとめていてかなり可愛い。そしていい匂。

「仁君もぉーどこ行ってたのぉん。彼女の私に内緒でぇー。」

「てめぇと誰が彼女になるかよ!」

「あン。意地悪ぅ。」

完全に二人の世界に入っているようだった。

「栄ちん迷惑だよね。」

栄ちんに耳打ちした。

「・・・っ」

栄ちんがボソっと何かをつぶやいた。

「えっ!なんて?」

そのとたん、仁君に引っ付いていた女子が振り向いてこっちを見据える。

「あら…。栄加じゃない。」

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