《MUMEI》

恐る恐るジロムのほうを見る。

ジロム「………」

ジロムは唖然としていた…

光輝「…ジロム?」

ジロム「短い…短すぎる…」

俺もそう思うよ。

大体2cmって…ナイフとかよりも遥に短いよな…

こんなんじゃ…護身用にもなんないな…

光輝「…これって使えないよな…」

ジロム「いや、君の気がそれくらいってことだな。」

光輝「どうせ俺はEランクってことですよ〜…」

ジロム「いや;悪気は無かったんだ;;すまない;;」

光輝「いや、もういいって…
   大体こんなような結果になることは予想できたし…」

ジロム「……こんなつもりでは無かったんだがな…
   ただな…さっきも言ったように組織対策としてだな…」

光輝「……大体組織はなんで俺みたいな落ちこぼれを狙ってんだよ…」

ジロム「…すまない…
   それは私にもわからないんだ。
   私はただ命令を受けて君を守りに来ただけなのだからな。」

光輝「……とりあえず寝るから…てか今日はもう疲れた。」

ジロム「君は毎日疲れて…ってちょっと待て!
   飯はどうするんだ!?せっかく作ったんだから食べてくれても……行ってしまったか…」

ジロムはしょんぼりしながらリビングに向かう…

ジロム「……はぁ…
   まあ仕方ないか。」

ジロムはすぐに立ち直り、テレビをつける。

ジロム「…しかしテレビというのもつまらないものだな。
   ………それよりも…」

ジロムは深刻そうな顔でふと考え込む。

ジロム(刃の長さはともかく…たかが3分で刃を自在に出せるようになるなんて…
   あれはAランクの能力者でも最低一日は気を練らなければ刃を出せないと聞いてはいたんだが…
   ………彼は…Eランクだが…もしかしたらAランク、いや…それ以上のものを持っているのかもしれん…
   それなら組織の連中が危険視したりほしがるのも無理は無い。
   これは…思ったより大変な任務になりそうだ…)

ジロム「さて…少し早い気がするが…
   今のうちに寝るとしようか。」

ジロムはそういうと…ものの3分とかからないうちに眠りについた…

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