《MUMEI》

…こいつ…なんで?

光輝「お前…なんで知ってるんだよ…?」

修也「僕が知ってちゃ悪いのかい?」

光輝「……お前も呼ばれたのか?」

修也「まあそういうことにしておこうか。
   まあ僕は行かないんだけどね。」

光輝「…なんでだ?」

修也「その日はちょっとした用事があってね。」

光輝「…そうか。」

修也「まあ、僕は別の機会にするとするよ。」

光輝「おう…」

修也「じゃあそろそろHR始まるだろうから先に教室に戻ってるよ。」

光輝「わかった。」

時々何考えてるかわからない奴だな…

さて…じゃあ俺も教室にっと…

?「待ってください」



今だれか俺に?

俺は振り向く。

?「お呼び止めしてすいません。」

…誰だ?

?「私、[夢野 雅]と申します。」

夢野雅?

そういや聞いたことあるな。

確か生徒会役員の一人でこの学校の生徒では10人いるかいないかといわれるAランクの一人。

成績も優秀で超がつくほど大金持ちのお嬢様。

俺達では手が届かないようなまさに高嶺の花って奴?

でも決して人を見下すような態度をとらず、他の生徒たちからの人気も高い。

光輝「で、そんなお嬢様が落ちこぼれの凡人である俺に何のよう?」

雅「落ちこぼれの凡人などでは無いと思いますが…用があるのは確かです。」

光輝「ふ〜ん?
   まあとりあえず話だけなら聞くよ。」

雅「実はですね…
  あなたにこれを渡すようある人に言われてまして。」

雅はそう言って指輪のようなものを取り出す。

正直かなり高そうな指輪だ。

光輝「いや、受け取れないんですけど…」

雅「?…何故ですか?」

光輝「そんな高そうなもの…」

雅「そんなの気にしなくていいんですよ?」

光輝「いや、しかし…」

雅「とりあえず受け取るだけでいいですから。」

光輝「まあ…」

渋々受け取ることにした。

そしてチャイムが鳴る。

雅「あ、それでは私はこれで…」

光輝「おう。」

雅「その指輪が必ずあなたを守ってくれます…」

光輝「へ?」

雅「いえ、なんでもありませんよ。」

雅はそういいながら去っていく。

光輝「…よくわかんねぇ奴だな。」

とりあえず教室に戻ることにした。

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