《MUMEI》

彼は すやすやと 寝息を 立てている。


…さっきの力は?
瞳の色といい、この子は 普通と違う。
彼は 能力者だったの?


…寝顔を 見ながら 思い出し笑いをする。
…私の事 まま だって。かわいい。


その時 研究室のテレビ電話が 鳴った。


ノラは 彼を 隠すと 電話に出た。


「ノラ博士、騒がしいようだが なにか あったのかね?」


「いえ、白の院長。
彼の クローンが 失敗作で 水槽が 砕けてしまったんです。すみません、お騒がせして。」


「そうかね?やはり 厳しい状況だね、焦らず やりたまえ。」


「はい、もう一度 やり直します。」
ノラは 嘘をついた。

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