《MUMEI》

我知らずセンチメンタルな気分になるのも、あのときコイツの涙を見てしまったからだきっと。それからもずっと、今まで通りに振舞っている様子は何となく痛々しくて、申し訳なくて、それでも何も出来ない自分には反吐が出そうになる。

「寒いわー。暦的にはもう春なのに」

隣を歩く笑顔、新雪、月、明け方、どれもこれも何だってこんなにも儚いのか

だから今、言ってしまえば

楽なんだ多分

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