《MUMEI》
Episode 4[悲しみの操り人形(後編)]
前回のあらすじ

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ある日の下校途中…奏に家に誘われる。
しかし、光輝はその奏の様子が何か違うことから不安を覚える。
でも、そのときは了承する。
その次の日に、光輝は変な奴と契約をさせられる。
その変な奴は自分のことを契約種と名乗る。
光輝は契約してしまったのは仕方ないとその場で割り切った。
そして、奏の家に向かう当日…

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フィーラ「……大きい家ですにゃ…」

あ〜…説明しわすれていたようだ…

奏の家はお嬢様…というまではいかないだろうがかなりの金持ちだ。

俺も一時期はここで世話になったことはあるが…俺みたいな奴には正直合わない…

俺は…この家に入っていいのだろうか…

そんな気持ちになる。

光輝「じゃあ…入るか。」

フィーラ「は;はいですにゃ…;」

フィーラ…

結構緊張してるみたいだな。

まあいいか。

俺はインターホンを鳴らす。




すると…何の返事も無く、ただ大きな門が開くだけだった。

光輝「……なんかおかしい…」

フィーラ「はいですにゃ…
   能力者の匂いが…いくつか感じますにゃ。」

光輝「それは…この家に奏以外のだれかがいるってことだよな?」

フィーラ「そういうことになりますにゃ。
   ……組織の類の可能性もありますので気をつけてくださいですにゃ。」

光輝「……王宴…か?」

フィーラ「それもありますが……もう一つの危険組織の可能性もありますにゃ。」

光輝「もう一つ?」

フィーラ「…じきにわかることですにゃ。
   とりあえず今はどちらにしても気を引き締めていかなければならないってことだけですにゃ…」

光輝「ああ……わかった。」

その時…

『ガシャーン』

門が音とともに閉まりだした。

光輝・フィーラ「!!」

な〜んかやばい予感…

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