《MUMEI》

「あの、神様〜猫天 どうしてますかね?」猿天が 尋ねた。


…元気に 暮らしていますよ。特別に…見せてあげましょう。…

そう言って 女神様は 猿天を 手招きした。


女神様の前には 水晶玉があり 幸せそうな 人間の家族が 映っていた。


真面目で 気が弱そうな 若いパパと 笑顔が 可愛い若いママ。その周りを 元気よく 走り廻る 可愛い 坊や。

「あの…神様?猫天は どこなんですか?」
猿天は 尋ねた。


…ふふふっ、分かりませんか?パパの名前は与四郎さん、ママの名前は エリさん…


「あ、まさか アイツが 猫天なんですか?」


…はい、あの 可愛らしい坊やが 猫天 ですよ。幸せそうでしょう?…


「はい!そうか〜猫天!良かったな。幸せにな。」


二人は 暫く 幸せな家族を 見つめて 微笑んでいました。



…おしまい…

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