《MUMEI》

「そうじゃなくて…」


私は中途半端に熱った体を俊彦にどうにかしてほしかった。


俊彦は、首を傾げている。

「か、体が…」


「何?」


私は、真っ赤になりながら、告げた。


「体が、…熱いの」


すると、俊彦は、『やっぱり同じだよ』と言った。


「な…にが…ッ」


私は入ってくる俊彦の感触に震えながら質問した。


「昨夜、酔った蝶子も同じ事言ったよ。

だから、酔ってなくても…蝶子はもう、エロエロなんだよ」


「そ…ンッ…ア…」


そして私は俊彦に唇を塞がれ、反論することができなかった。


(朝から…こんな事、してるなんて、やっぱり…俊彦の言う通りなのかなあ)


私は、俊彦にしがみつきながら、そんな事を考えていた。

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