《MUMEI》

なんとなく王道パターンなのでわかってはいるのだが…

一応戻って調べてみる。

光輝「……王道だな。」

フィーラ「王道ですにゃ。」

もちろん門はビクともしなかった。

光輝「…とりあえず入るか?家の中に…」

フィーラ「…なんだか自ら罠にかかりにいくようで嫌だけど……それしか無いにゃ。」

光輝「ああ…」

フィーラ「まあ心配ないですにゃ!
   いざとなったらにゃ〜が必ず守りますにゃ!」

光輝「あ〜……まあ適当にでいいからな?」

フィーラ「適当というわけにはいきませんにゃ!
   とりあえずにゃ〜に任せるにゃ!」

光輝「………おう…」

あんま信用できないけどとりあえず任せるか…

光輝「じゃあ……行くか…」

フィーラ「はいですにゃ!」






家の中は…誰の気配も無く…不気味で薄暗い空間だった。

昔と全然雰囲気が違う…

まるで…全く別の場所にいるようだ。

光輝「………ここ…本当にあいつの家なのか?」

フィーラ「にゃ〜にはよくわからないですにゃ…
   でも……ここ…少し危ない空気を感じますにゃ。」

光輝「そうか…」

フィーラ「やはり…どこらかの組織の連中がいるのは確かですにゃ。」

光輝「…つまりは…」

フィーラ「光輝様の幼馴染の方も捕らえられてるか…あるいは…」

光輝「あるいは?」

フィーラ「いえ、何でもないですにゃ。」

光輝「まあいいや。
   後関係ないことだけどさ、光輝様ってやめない?」

フィーラ「?…どうしてですかにゃ?」

光輝「様なんて呼ばれ方されんの俺好きじゃないからさ。
   普通に光輝でいいよ。」

フィーラ「そうですかにゃ?
   なら光輝と呼びますにゃ。」

光輝「ああ、サンキュ」

フィーラ「?…とりあえず礼には及びませんにゃ。」

光輝「まあ適当にながしてくれや。
   じゃあ先に進むか。」

フィーラ「はいですにゃ!」

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