《MUMEI》

「それはそうだよ!」


塁羅は顔を上げて言った。


「前から言ってるじゃないですか、私は簡単には死にませんと。」


「うん…そうなんだけど…。」


塁羅はまた下を向いてしまった。



塁羅
あなたは
忘れている…

いや
失ってしまった

たぶん原因は…



私という



代償…

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