《MUMEI》

ラルンは塁羅を右手で、支えながら起き上がった。


塁羅をお嬢様だっこに変え、立ち上がった。


塁羅の体に負担をかけないように、自分の体に寄りそせた。


紫吾と綺嘉はやっと我に返り、綺嘉だけラルンの元へ走っていった。


紫吾は歩いてラルンの元へ行った。


「ラルンさん、塁羅は?」


「大丈夫です、気を失ってるだけです。」

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