《MUMEI》
俊彦抜きのパーティー
それから俊彦は、罰として私の部屋に監禁されてしまった。


私は、咲子さんと一緒に『クローバー』に戻り…そして、パーティーが始まった。


「いいなあ…メイド」


慌ただしく動く私を見ながら、男性陣が、呟いた。


その言葉に、琴子だけは和馬に『着てあげてもいいよ』と言っていたが…


他の女性陣は『着ないからね!』ときっぱり答えた。

(私も、普段なら着ないしなぁー)


そしてパーティーは二次会に移った。


「俊彦…どうしてるかな?」


「部屋をあさったり汚したら許さないからって言っておいたから、大丈夫よ」


私の呟きは俊彦の身を心配しての発言だったのだが、咲子さんは別の意味にとったらしい。


「…見に行っても…」


『いいですか?』と言おうとすると、その場にいた全員に反対された。


「行ったら今度こそ襲われちゃうわよ!」


夏樹さんの発言に、女性陣が頷いた。


「まぁ、したいなら止めないけどね」


「そんなんじゃありません!」


和馬の言葉に私は真っ赤になった。


「『開発してる』と俊彦が言っていたが…」


「何ですか、それ!」


真面目に言う孝太に私はますます顔が熱くなった。

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