《MUMEI》

「あのっ、もしかして‥伝説の魔女さんですか‥?」

でも

その声は

あたしの質問には

答えなかった。

「あの〜‥」

《貴女が希望を捨てない限り、貴女は自分の夢を叶える事が出来ます》

「希望を‥捨てない限り‥」

そういえば‥

シフィルちゃんも

そんな事言ってた‥。

《その事を───決して忘れてはなりませんよ》

「は、はい‥」

そうだよね──。

「あ、あの、ところで──‥」

あれ‥?

もう

いなくなっちゃったのかな‥。

「ナギ〜、どうしたデスか〜?」

「あ、ドロシーちゃん‥」

「ココにいたデスね〜」

「───────」

「どうしたデスか?」

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