《MUMEI》

「ナギ、ほらゴハン出来たで。食べよっ」

「あ、うんっ」

みんなと

こうやって

過ごして来て‥

あたしね

ほんとに

楽しいよ。

「食べないのか」

「え、ううん、ちょっと考え事してただけ」

この世界も

魔法も

みんなも‥

本当に

大好きだよ。

「お前」

「ぇ?」

「仲間にしてやってもいい。オレの」

「ぇ、でもあたし、まだ一人前の魔女には‥」

「嫌なのか」

「ううん、そんな事ないよっ。すっごく嬉しいっ」

「‥‥そうか」

「うんっ」

ほんとに

嬉しい。

「ありがとねっ」

「礼なんかいい」

「だって嬉しいんだもん」

「分かったから黙ってくれ」

「あ、ごめんごめん」

でも‥

良かったぁ‥。

一応

認めてくれた

って事だよね?

「何で笑ってる」

「ふふっ、嬉しいからに決まってるじゃん」

「‥‥‥‥」

「ほら、はよ食べな冷めてまうで?」

「‥分かってるよ」

「あっ、そうだ。これからドコ行く?」

「う〜ん、そうデスね〜」

「まぁ、気ままに行こうや」

「気まま‥か」

「ねぇ、みんな」

「「「?」」」

「ありがとね、ほんとに。あたしなんかを‥仲間にしてくれて」

「何言うとん? 当たり前やん」

「?」

「せやから、これからも仲ようしてなっ」

シフィルちゃん‥。

「うんっ」

今‥

あたし──

最高に幸せだよ‥。

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