《MUMEI》
騙す
…施設内の様子が いつもと 違う…
黒の院長は 注意深く 周りを 見渡した。

「???」


「お帰り、黒の院長。」


「やあ、白の院長、珍しいね、君が 出迎えて くれるなんて。」

「ところで、何かあったのかね?随分と 静かなようだが?」


「いや、特に何もないよ、休暇を取ってる者が いるからだよ。」


「白の施設は 暇でいいな、ところでノラ博士の 研究は 順調かね?」


「ああ、あまり進展はないがね、まあカメラを 見てくれ。」


…監視カメラには ノラの研究室が写しだされている。ノラが 顕微鏡を 覗いている。


「ふん、天才博士も 大した事は ないな。なかなか クローンが 出来ないじゃないか。」


「まあ、気長に 待とうじゃないか。」


黒の院長は ジロリ と睨み 黒の施設に 帰って行った。

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