《MUMEI》 *+* 「希、見て」 「ぇ‥」 彗の視線の その先には いつか 一緒に見た あの 星空が あった。 「───────」 キミと見る 星空は 独りで見る時より ずっと 輝いて見える‥。 「‥‥‥‥‥‥‥」 これ‥ 夢じゃないんだよね‥? 本当に キミは 今‥ あたしの側に いてくれてるんだよね? 「希、大丈夫‥?」 「うん、ありがと‥」 大丈夫‥ これは 夢なんかじゃない──。 彗は 戻って 来てくれた。 あたしの所に。 思い出の この場所に‥。 *+* 前へ |次へ |
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