《MUMEI》
愛嬌者
そんな事があった後‥

私は

ひなた‥

彼に

『一緒に出かけない?』

と誘われてしまった。

「ごめんね、遅くなっちゃった‥」

苦笑しながら

「行こっか」

と手を差し出して来た。

「な‥」

「どうしたの?」

「い、いや‥」

「?」

キョトンとして

私を見つめる。

何と可愛い奴なんだ

お前は‥っ。

「白薔薇さん?」

「!!っ」

いかんいかん‥

私は

私は

恋など

してはいないはず‥。

断じて有り得ん‥。

私は‥

私は今まで

恋など

した事が

ないのだから‥。

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