《MUMEI》

「――…で…?


…ドラミは、いつ殺るんだ…?」



「―――…………。」


子供はその問いかけに、ドラミを殺す意見をリュークと一致させながらも、2〜3日様子を見ると言い出した。


おそらく野比一家の変死が相次ぐことで、自分にも調査の手が及ぶことを懸念したのだろう…。



「ほう……。お前にしては、やけに慎重じゃないか…。


…まあいい……。


――…美味しい物は最後までとっておくのも一つの手だ…(笑)」



その時、笑うリュークと子供の前を――…


遺影を抱いたのび助と、戒名の御札を抱いたドラミが、黒塗りのワゴンに揺られながら通り過ぎていった――…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫