《MUMEI》

勳羅は大事そうに、塁羅のケーキを食べた。


「う〜んまい!さすが塁羅〜だ。」


ラルンは食べずに、ただ立って勳羅を見ていた。


「どうしたんだラルン?食べないのか?」


「そんなことより、この短期間で塁羅はずいぶんと変わった。
あいつらを大切な人たちだと感じ始めている。」


「いいことじゃないか。」


「今忘れかけているものが誰かの手によって、掘り起こされた場合には塁羅は壊れるぞ。」

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