《MUMEI》

…日差しが眩しい…

ここは……見慣れない景色だ…

まるで…病院みたいな…

奏「ていうか病院だけど…」

まるで俺の心の声を読んだかのような話し方で奏が入ってきた。

光輝「よう。」

奏「…うん。」

まあ…

正直気まずいんだが…

光輝「………」

奏「………」

お互い沈黙が続く…




すると、

ジロム「ふぅ…
   やっと目が覚めたか…この寝ぼすけめ…」

と言う声とともにおっさんが入ってきた。

光輝「…俺…どれくらい寝てた?」

そういうとジロムは

ジロム「3日…といいたいところだが正直1日しか経ってないんだ。」

…何故3日?と訊きたいところだが…

それよりも…

光輝「1日…?」

下手すれば死んでたかもしれないのに…

ジロム「医師の話によると、君の回復力は常人では考えられないほどすごいそうだ。」

光輝「……常人ではない…?」

つまり…俺は普通の人間では無いってことか?

ジロム「さあな。正直私は医師から聞いた事をそのまま伝えただけだからな。」

光輝「あんたはどう思ってるんだ?」

ジロム「私か?私は…まず能力者を普通の人間とは思っていない。」

光輝「…そうか…」

奏「あの…ジロム…さん…?」

ジロム「ん?なんだい?」

奏「光輝と…知り合いなんですか?」

ジロム「まあ…そんなところだ。」

奏「そうなんですか…」

ジロム「それがどうかしたか?」

奏「いえ、二人が仲よさそうだったので…」

光輝「仲が良いように見えるか?」

奏「光輝には聴いてない。」

光輝「へいへい…」

は ぶ ら れ た

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