《MUMEI》

車列を見送る参列者たちに紛れて、死神と子供は密かに樮笑んでいた――…。




「―――…………。」


その時、子供はある命令をリュークに下した。



「え!?……何故オレが!?」


リュークは耳まで裂けた口を歪ませ、面倒臭そうに声を荒げた。


大きな眼をギロりと子供に向けるが、リュークの表情からは怒っているのか、いぶかし気にしているのか判断することは出来ない。


その目に喜怒哀楽といった感情を伝える能力は無いからだ…。



「―――…………。」


しぶるリュークに、子供はある対価を用意すると告げた…。

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