《MUMEI》

*+*




「ぇ‥‥‥ほんと?」

彗は

意外そうに

キョトンとして

目を

円くした。

「だって───またこうやってキミと一緒に星を眺めて‥キミの隣りで笑っていられるのは、あのワカレがあったから‥でしょ?」

「希────」

彗は

本当に

嬉しそうに

笑った。

あたしも

嬉しくなって───

思わず

笑った。

「希‥?」

「ふふっ‥何か──嬉しくなっちゃって」

「うん、ボクも」

彗は

また

あたしの

手を

握ってくれた‥。




*+*

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