《MUMEI》

*+*




「あ‥」

「希‥?」

「そうだ‥あたし───」

「どうか、した‥?」

「彗にまだ、誕生日プレゼントあげてなかったな‥って」

そう言って

俯いたら‥

彗は

クスリと

小さく笑って

あたしを

見た。

「もう貰ったよ」

「ぇ‥?」

「もう貰ってるから。最高のプレゼント」

「‥‥‥?」

あたし‥

何か

あげたっけ───。




*+*

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