《MUMEI》 *+* あたしは 見つめられたまま‥ 目を逸らせられない。 あまりに 真っ直ぐな キミの その瞳から‥。 「あ、ごめん」 彗は そう言って 少し 照れたみたいに 笑った。 「それでね」 「あ、うん」 「ありがと。あの時───好きって言ってくれて」 「?」 「希が好きって言ってくれたから、ボク凄く嬉しかった」 「───────」 ほんの少し 悲しそうな 笑顔‥。 キミも 寂しかったんだよね ずっと───。 *+* 前へ |次へ |
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