《MUMEI》

ジロム「まあ…光輝くんの言うとおりだな。」

奏「そうなんですか。」

ジロム「そういうことだから何も心配することは無いぞ。」

奏・光輝「心配って何!?」

ジロム「はっは…
   まあ二人とも元気になったようだから私はこの辺で失礼させてもらうよ。」

そういいながら病室を出て行く…

光輝「…なんか調子狂う…」

奏「あのさ…」

光輝「ん?」

奏「本当のところはどうなの?」

光輝「何がだ?」

奏「あの人…」

光輝「俺には訊かないんじゃなかったのか?」

奏「………」

光輝「冗談だ。本気にすんな。」

奏「…で、どういう人なの?」

光輝「実のところ俺にもわかんないな…」

奏「え?」

光輝「あのおっさんとは実際知り合って一週間も経ってないしな。
   ただ…別に悪い人じゃないみたいだな。」

奏「ふ〜ん?」

光輝「意外と反応薄いな。」

奏「まあ…私はあまり関係ないしね…」

光輝「それもそうだな。」

奏「…それと話変わるけど…
  医者の話によると明後日くらいに退院できるそうよ。」

光輝「…今起きたばっかりなのにか?」

奏「実際すごいくらいの回復力だしね。」

光輝「あんまり実感わかないけどな…」

奏「…もしかして…それが光輝の能力?」

光輝「違うに決まってんだろ。」

奏「…だって…
  私光輝の能力教えてもらってない…」

光輝「…そうだっけ?」

奏「そうよ!!」

光輝「はは…」

俺は目線を逸らす…

ちょうど時計が見えた…

光輝「…8:03分…か…」

いつもなら大慌てしているな…

奏「え!?もうそんな時間!?」

…慌ててるやついたな…

奏「あ〜もう行かなくっちゃ!!
  また来るから!!」

光輝「おう。」

奏は大急ぎで病室を出て行った…

光輝「さ〜て…」

暇だしもう一眠りっと…




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