《MUMEI》
移動
「───────」

どうやら

彼は

今度こそ

すっかり

眠ってしまったらしい。

だが

椅子の上で眠るとは‥。

このままにしておく訳には

いかんだろうな‥。

仕方が無い。

部屋に運んでやるか‥。

「─────‥」

寝息を立てる

その少年を

私は

そっと抱え上げた。

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