《MUMEI》 初恋相手「なあに、それ──」 「少しは気が紛れる筈だ」 穏やかな旋律が 鳴り始めると ひなたは 大人しく そのオルゴールの音色に 耳を傾けていた。 「ねぇ、キミは恋ってした事ないの?」 「!?」 な‥ 何をいって‥。 「ふぅん、そうなんだ?」 「ま、まだ何も言っとらん」 だが 彼は 私の言葉には 耳を貸さない。 「じゃあ、ボクはキミの初恋相手な訳だね」 「は‥つこい‥?」 何だ その解釈は‥。 私が お前に惹かれているのは 否定しない‥ だが それは断じて 恋などでは‥ 無い‥ 訳では 無いのかも知れん‥。 ああ もう分からん‥。 前へ |次へ |
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