《MUMEI》
孤独少年
「苺??」

私は

本当に

苺のように

真っ赤になっていたに

違いない。

「だからさ、一緒にいて?」

「お前、戻らなくていいのか、家へ‥」

すると

軽く頬を膨らませて

ひなたは

俯いた。


「だってぇ、お家帰っても誰もいないんだもん」

「っ‥?」

両親が

家にいない‥?

仕事の都合か何か

だろうか‥。

「だからボク、お家には帰らない」

「!!?」

「苺といるもん」

「お、お前‥」

頼むから‥

頼むから

その顔は

止めてくれ‥っ。

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