《MUMEI》

「鶴野さぁ〜ん…えへへっ…」

「はいはいっ、」

さっきから この調子だ。
俺の背中で 酔っ払い哀ちゃんは ご機嫌だ。

あの後、哀ちゃんの家が分からず、取り合えず 彌生ちゃんの家に 泊まらせる事になった。


「哀ちゃん、起きて。」

「う…うん?や、彌生ちゃんらぁ〜」

「今日は 家に 泊まろうね。帰ろっか?」

「ヤダ!わたしはぁ〜鶴野さんとぉ〜もっと お話するんですぅ〜えへへっ。」

完全に 目が座っていて、言うことを聞かない。


で、結局 俺のマンションに 泊める事になった。(マジですか?)


あ〜あ、今まで お持ち帰りは しなかったのにな〜。(ま、タイプの娘が 居なかったからだけど。)

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