《MUMEI》
ミルクセーキ
「ねぇ」

「‥‥?」

「喉乾いちゃった」

「ああ、そうか‥」

冷蔵庫を開けると

牛乳と卵が目に入った。

これで

何か作ってやるか。

「ねぇねぇ、何作るの?」

「ああ、ミルクセーキをな」

「ぇ‥?」

「幼い頃‥母が良く作ってくれたものだ。お前も気に入る筈だぞ」

「わぁ、楽しみ〜」

私の隣りで

ひなたは

燥いでいる。

「ね、出来た??」

「ああ。今グラスに注いでやる」

私が

ミルクセーキを入れた

大きめのグラスを

渡すと‥

彼は

微笑んで

美味しそうに

それを飲んだ。

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