《MUMEI》
疲労困憊
その後‥

様々な乗り物に乗らされ──

振り回され───

私は

ほとほと

疲れ果てていた‥。

だが

ひなたは‥

「次、何乗ろっか♪」

全くもって

燥ぎ放題を止めようとは

しないのである‥。


「ひなた‥少し待ってくれ」

「ぇ?」

「はぁ‥‥‥」

「疲れた?」

ひなたは

しゃがみ込んで私の顔を

覗き込む。

そして

あろう事か

私を───

「!?」

背中に

おぶったのである。

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