《MUMEI》

「これを一つ一つ読み解くの?」



…返ってきたのは数千万件にものぼる膨大な文書情報だった。



「ハァ……いったい何年かかるかしら…?」


まさに気の遠くなるような作業だ…。



「でも―――……」


ドラミの電子頭脳に、無惨に破壊された兄の姿が思い浮かぶと、思わず涙がこみ上げてくる…。


そして、その涙は見えない犯人への強い憤りへと変わる…!



「…やるしかないわね!?」


ドラミは、意を決してモニターに向かい合った!



カタカタとキーボードを叩く音が、ドラミの部屋に木霊する――…



ドラミは果てしない作業に没入していった――…。



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