《MUMEI》
幼稚園時代
そうこうしているうちに、幼稚園に行く時期がきました。ここでも私たちは葛藤の日々でした。
近所の幼稚園には全て断られたり、保護者から病気がうつると言われたり。
そんな時、茨城県の首都でもある水戸市に盲学校があることを知りました。早速そこに通うために引っ越しをしました。それまでは父方の祖父母と住んでいました。
学校から家までは車で約20分ほどでした。
さて、この盲学校、県に一つしかない所もあれば、二つ、三つある所もあります。日本の首都や愛知などにはそれくらいあったかな?
こうして、なんとか盲学校の早期教育部に入学できました。楽しいこといやなこと沢山ありました。
私は一日の大半男の子の友達と戦っていました。このころから乱暴な性格だったなんてえ(笑)
その年に私に弟ができました。初めは両親が弟のことばかり見るのでやきもちやいたりしてましたが、だんだんと彼のことがかわいく感じるようになりました。そのころから彼には沢山我慢させてきていたんだということを後に知り複雑な心境です。
幼稚部で嫌いな時間は点字の勉強でした。なにもこんな早くにやらんでも、というのが正直な気持ちでした。
(次章に続く)

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