《MUMEI》 さっきのチャージを引きずってか、強引な突破は仕掛けてこない。 そうなると… 打つ手はずらしか、ロングシュートだ。 「気抜くなよ!!声出せ〜!!」 「45オッケー!!」 クロの予想通り… ロングシュートを打ってきた。 『ロングシュートは止めろよ!!』 村木は自分への課題を覚えていた。 「バシッ!!」 「ナイスキー!!」 「速攻だ!!」 (あ…しまった。) つい癖で『速攻』と言ってしまった。 間違ったことは言っていないが、さっきからプレーが止まっていない。 互いに点が入っていないからだ。 早い段階での走り合い。 この展開はクロが望んだ物ではなかった。 「オッケー!!確実に1本取りましょう!!」 そう椎名が言う。 オフェンス時にも、ディフェンス時にも常に全力疾走をしている両サイド。 (あ〜、あいつら体力ないからなぁ…) クロに不安がよぎる。 前へ |次へ |
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