《MUMEI》
催眠術
暫くすると

彼の手から

カップが滑り落ちた。

見ると

催眠術にでも

かかったたのように

眠り込んでしまっている。

「───────」

‥可愛い奴だ。

カップを拾い上げようとして

屈むと‥

「‥‥‥?」

背に

妙な重みを感じた。

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