《MUMEI》 〈第六話〉トイレの100W「篠田〜、お前って トイレの100W(ワット)だな!」 隣の席の 小田桐くんに 言われた。 「なに、それ?」 小田桐くんは、ニヤリと笑って 「…む…に…明るいって意味。」 最初のほうは よく聞き取れなかったけど、 「明るい?私が?」 「ああ(笑)」 なんか 気になる感じ〜? 「いい意味で 言ったんだよね?」 「…」 …返事がない。って悪い意味なの〜? 軽くショック(泣) だって、私は 小田桐くんが 好きなんだもん。 小田桐くんは、ぶっきらぼうだけど、優しい。 私が、バスの定期を無くした時、一緒になって 探してくれた。 それで、部活に 遅れて罰掃除させられたのに、「定期あって良かったな。」と笑ってくれた。 隣の席になって、これから、いっぱい話かけようって 決めてたのに…。 私が 深刻な顔してると、小田桐くんが、ポンと、頭を軽く叩いた。 「バ〜カ、俺にとっては、いい意味なんだよ。」 小田桐くんに、頭を叩かれて、顔が 赤くなる。 小田桐くんが、笑いながら、そんな私の 耳元で 小さく 囁いた。 「明るすぎて 眩しいんだよ。お前の笑顔。」 ますます、私の顔は、赤くなった。 …おしまい… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |